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故武見太郎先生は、哲学・倫理学・歴史学などの人文学、社会学・経済学・法学などの社会科学、医学・分子生物学・物理学などの自然科学など広範な分野にわたって、日本のみならず世界中の多くの研究者と議論を重ね、「生存科学」の概念を創造し、実践されました。

本基金は、武見太郎像を理解し、故武見太郎先生が提唱された「生存科学」の理念・概念・実践の本質を探究し、学際的な研究の推進と一般の方への啓発普及を図ることを目的として、2017年に生存科学懇話会を設置しました。現在2つの事業を進行しています。

第一は、(武見)生存科学懇話会です。他分野の研究者が集い、故武見太郎先生の資料と基調講演を基に、「生存科学」の本質を探究し、21世紀への展開を議論する懇話会です。第1回は小泉英明氏の基調講演、第2回は丸井英二氏の基調講演でした。小泉氏の講演抄録とスライド(日本語版・英語版)をホームページに収載しました。

第二は、インタビュー「武見太郎像と私」です。一般の方々には難解である「生存科学」について市民へ啓発普及を図ること目的にしています。先生との御縁のあった方々が、先生との触れ合いを通じて感得し、どんな啓発を受け、生存科学をどう考え、自らの研究と人生に取り入れたのか等について、塩野米松さん(作家)に6人の方々のインタビューをお願い致しました。それぞれの方々のお話を通じて、武見太郎像と生存科学に関心を持っていただきたいと思います。第1弾として、小泉英明氏(日本工学アカデミー上級副会長、基金運営委委員、太郎先生娘婿)「武見太郎先生と生存科学」、丸井英二氏(人間総合科学大学教授、基金運営委員)「生存科学と私」、青木清氏(上智大学名誉教授、公益財団生存科学研究所理事長)「生命科学から生存科学への道-武見先生との出会いから-」のインタビューの内容をホームページに載せていただきます。第2弾として、武見敬三氏(参議院議員、基金運営委委員、次男)、マイケル・ライシュ氏(ハーバード大学公衆衛生学術院教授、武見プログラム教授)、笠貫宏(早稲田大学特命教授、基金運営委員長)を予定しています。

インタビューを通じて、1人でも多くの方々が生存科学にご関心を持っていただくことを願っています。(運営委員長)