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講演内容・動画

講演

「リオオリンピック・パラリンピックの経験から学ぶ:オリンピックの全体的な健康への影響」

マルシア・カストロ

ハーバード大学T.H. Chan 公衆衛生大学院
国際保健人口学部人口統計学 准教授

 リオデジャネイロ市(ブラジル)は2016年オリンピック・パラリンピックを開催した。医療、インフラ、都市交通および安全面に大規模な対策が取られた。準備段階における主な課題はジカウイルスの国内的流行で、数名のアスリートは競技への不参加を表明した。さらに、オリンピック憲章規則2第14項に従い、詳細計画では、オリンピック競技大会の有益な遺産を 開催国と開催都市が引き継ぐよう奨励することに焦点が当てられた(オリンピックのレガシーは通常、スポーツ、社会、環境、都市および経済面の5つに分類され、すべてが直接的、間接的に健康に関係する)。本講演では、 1)リオ2016大会の保健対策、大会期間中の実施状況と実際の保健上の成果、 2)保健関連のレガシーが生じた範囲を議論する。大会前後のブラジルにおける人口学的、経済的そして政治的背景を検討することで正負の教訓が得られるであろう。