講演内容・動画
基調講演 3
「少子高齢社会におけるオリンピック・パラリンピックを契機に健康になるというレガシー」
尾﨑 治夫
東京都医師会長
少子高齢社会においてオリンピック・パラリンピックを開催する意義を考え、健康面でのレガシーを検討した。
2020年の大会に際しては、喫緊の課題として「タバコ対策」、「熱中症対策」、「外国人医療対策」の3点があげられる。大会に向けての対策が健康面でのレガシーとして残ることが期待される。
一方、少子高齢社会においては、「健康寿命の延伸」が重要な課題であり、その方策として、運動が注目されている。世界的にも「Exercise is medicine」、すなわち「適度な運動こそは健康寿命を伸ばす医療そのものである」という概念が広がりつつある。少子高齢社会においては日常生活の中で行うことが普及し、運動が習慣化することにより、健康寿命の延伸が図られることが期待される。
「運動により健康になる」という意識が国民全体に広がり、一体感を獲得する。このことが今大会における最も大切な健康面でのレガシーであり、少子高齢社会において今大会を開催する重要な意義と考える。